4月1日、姫路市暴力団排除条例が施行された。
今日は私の嘆き節だ!!
世の中のいい加減さに私はがっかりした。
日本人の心の中には「判官びいき」と云うものがあるが、最近この判官びいきをつくづく思い知るのだ。
私が「暴力団反対運動」をして居るのは、今ではマスコミを含め大概の人間が知って居る筈だ。
私は一回に付き800枚近くの封書やハガキをマスコミを始め、色んな有識者等に送って来たからである。
もちろん地域住民の役員や市会議員にも郵送した。
その結果、姫路市に暴力団排除条例が出来たと思っているのだが、それは別として、どこの新聞も報道機関も暴排条例の施行を報じないのだ。
その結果と云えば大げさなので声を小さくして云うが、姫路市の暴排条例が施行されたと誰も何処も報じないのである。
今までの例から行くと、これは可笑しいのではないか・・・
肝心な姫路市の広報室さえ、それを報じないのである。
条例自体が私が提出した(案)と違って骨抜き状態だからなのかとさえ思うのだが・・・
実際今回の条例は、姫路市としての独自色がない。
顔に例えれば、のっぺらぼうな薄っぺらい条例になって居るのだ。
去る3月24日朝9時から「町内会の役員」が集まって「総社の宮司」が来て「稲荷神社」の春季例祭をして居る時に、私達の住む町内から暴力団事務所を無くそうと役員の一人である副会長の黒岩忠義に云うと、今は皆んなおとなしくして居て「わしらに何にも悪い事せえへんのに、そこまでせんでもええやんか」と云う。
私はこの黒岩の性格が好きで同じ町内会の隣保組としてはよく話しをする方だ。
この黒岩は正義感の強い男で、暴力団と利害関係はないので別だが、最近の堅気の人は、暴力団ファンが結構居るみたいで、時として私のして居る事が気に要らない場合も有るみたいなのだ。
確かに私が見る限り、近所の暴力団員は地元では評判は悪くない。
これでは私はまるで「水戸黄門」に出て来る悪代官ではないか・・・
私はこれから先の短い人生を、五仁會と共に輝いて生きる有志を募って居るのだが、それも雲行きが怪しくなって来た。
なんでこんな世の中になって行くのか・・・
最近の暴力団が、世情を良く見て賢くなったのであろうか・・・
私がよく行く高尾町の銭湯のおっさんも、むかしは防犯協会の役員をして居たのに最近は「もうええかげんにアホな事は止めときよ」「あんた、歳なんぼになったんかいなぁ、長生きせなあかんで」「残りの人生は、わしらみたいにおとなしく静かに暮らした方がええで」と云うのだ。
このおっさんもこの前まで、暴力団はアカンで、と云って居たのだが・・・
だからサウナ風呂も3年位前から暴力団やポン中が来るからと、ずっと使えない様にして居るのだ。
私が暴力団反対の旗を振れば振る程、私が元暴力団の組長だっただけに皆の反発を買って居るのだろうか・・・
「暴力団がおとなしくして居るんやから、元組長だったあんたもおとなしくした方がええで」「あんたの方が暴力団より過激やで!」とでも云いたそうな口振りなのだ。
そして私が何人かの人に、どこそこの組のもんは、と話しを切り出すと、必ず「その人はええ人やで」と云うのである。
今や姫路の暴力団は「ええ人」だらけなのである。
こんな馬鹿な話しがあるかと思うのだ。
私の向こう見ずの活動が、今ではマンガになっているのかとさえ思うのだ。
私の友人が「考えたら、あんたの真似は日本広しと云えども、誰もようせえへんで、それだけ暴力団しとったら暴力団の怖さも知っとうさかいな」と云うのである。
全くその通りだが、私は自分の歳を考え早めに死に場所を探して居るので、これで良いのだ。
娘からも「お父さん、どっちみち死ぬんやから人より早よ死んでよなぁ~そやなけとお母さんが可哀相やで。お父さんはボランティアや云うて金ばっかり遣こうて・・・そのお金は、お父さんの生命保険でお母さんが回収する云うとったで」と、こんな事を云われる始末だ。
その内に竹垣さん、あんたが「暴力団は侠客になれ」と車に大書きして走ったり、ポスターを作って貼ったりしとって、なんで暴力団がおとなしく堅気のわしらに好かれるようになったら気に要らんねん、と云われそうである。
最近の暴力団も変わり身が早く、世の中の流れに逆らわず本来ヤクザが持つべき「おとこ気」に目覚めて、中身も侠客らしくなって行ってるのかも知れない。
こうでも思わなければ、これからの暴排活動がしんどくなる。
「男気」と云うのは、一般人と比べるとヤクザの方が確かにあるからだ。
それにしても、こんなに早く暴力団が侠客になれるのだろうか・・・?
世の中の風潮も風や雲と一緒で、つくづく動いて居るものだと思うが、その風向きが読めない私は、やっぱりアホのおっさんやろか・・・
でも、アホのおっさんが一人おるお陰で、暴力団ファンが確実に増えて居るのは何とも皮肉な現象で、これが喜んで良いやら悲しんで良いやら、摩訶不思議な気持ちである。
頭にきたから最後に「天皇陛下万歳!」と叫んで筆を擱きたいと思う。
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