このニュースには正直驚いた。
谷垣禎一・法務大臣は、私が日本国の舵取りを一度はさせてみたいと思う政治家の一人だが、この人の決断力と実行力には脱帽した。
刑事訴訟法第475条では、死刑判決は法務大臣の命令により「判決確定の日から六箇月以内にしなければならない」と定義されているが、この執行命令を出すには相当の勇気と覚悟が要る筈である。
この死刑執行に対しては侃々諤々(かんかんがくがく)の議論があり、私の相方である坂本敏夫は死刑廃止論を唱える方である。
同じ五仁會の中でも色んな思想があり、私は断固たる死刑容認派なのだ。
私の持論を云えば、日本人は幕末新選組の様に士農工商と色んな階級が入り交じった組織でも、切腹と云う作法が日常茶飯事に行なわれ「死を以て」美学を貫徹して居たからである。
生あるものは必ず滅するが、これを滅びの美学とでも云おうか・・・
今回(4月26日)死刑執行された二人を見ると、今後の暴力団に対しての国家の在り方を象徴している様に思えてならない。
それにしても暴力団の抗争事件で二人も一遍に死刑が執行されたのは、我が国始まって以来のことであろう。
暴力団同士の抗争事件に死刑が執行されると云う判例が出来た現在(いま)、これからの日本暴力団史も、劇的に変貌して行くだろう・・・
我々五仁會としては尚一層暴力団員に対しては、自立更生を促したいのである。
そして、暴力団は侠客になれと云いたいのである。
死刑容認派の私でも死刑執行される人に対しては、尊厳を傷付けられてあの世に逝くので「物の哀れ」を感じずには居れないのだが、事を起こすには覚悟が要るのである。
冤罪(えんざい)なら兎も角、死刑判決が下りるような「情のない」事件を起こしたら、潔く死ぬ覚悟をすべきだと私は思う。
それが身を以て償う事の大切さなのだ。
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