私は毎年8月のお盆休みになると、嫁や家族を連れて上京する。
目的のひとつは、銀座で美容整形外科「十仁病院」の二代目院長をして居た小田晴彦先生と会う為だ。
この小田先生が独立して、今六本木で「シェル美容室」として美容整形外科を開業して居る。
安藤昇も、むかし顔を切られた時、銀座の「十仁病院」で初代梅澤文雄院長に傷口を縫ってもらったと何かの本に書いて居た。
映画でも村上弘明主演で、安藤昇自伝「渋谷物語」が東映で公開され、劇中安藤昇が手術をする時、取り壊す前の「十仁病院」の看板がアップで映って居た。
思い起こせば、むかし私が東映東京撮影所で役者を目指して居た頃、初代の梅澤文雄院長に右目の二重瞼を少しだけ強くして貰った事がある・・・
・・・この小田先生が二代目「十仁病院」の院長の時からの付き合いなので、小田夫婦とは雑と9年近くの付き合いになる。
美容整形の「腕」も「人柄」も「一流」で、私にとってはその道の「ステータス的」な存在なのだ。
この先生夫婦と食事に行く時は、東京タワーの隣りにある敷地二千坪の日本庭園が広がる「とうふ屋・うかい」に行く。
この「うかい」は私が知ってる限り、高級と云う点では恐らく日本一の料理屋だ。
・・・14日には「日本駆け込み寺」の11周年記念イベントが新宿歌舞伎町2丁目の大久保公園で開催されたので、三木市の市議会・大西秀樹議員や三木支部の天満美穂代表の熱心な「玄 秀盛」の生き様を聞かされ出席した。
イベントは私が想像して居たより盛大で「コロッケ親娘(おやこ)」や「はなわ」等芸人もボランティアとしてゲストで何人か来て居た。
現地に着いて先ず瀬沼女史に逢い、本部に案内され玄 秀盛代表に繋いで頂いたのだが、逢った瞬間に玄代表の笑顔とオーラに圧倒され、一気に親近感が増し「癒し系」の人柄に魅せられた。
玄代表にじかに逢い「息吹」に触れると、大概の人は玄代表が持つ爽やかな雰囲気に引き込まれ、そのオーラに包まれて行くのではないかと私は思った。
事務所の中で話して居た時もそうだが、舞台で喋って居る玄代表の話しを聞いて居ると、玄代表が喋る言葉の中に吸い寄せられて行くような自分を感じたのだ。
この玄代表の憎いところは、私を舞台の上に呼び「自己紹介」をする機会を与えてくれた事だ。
この気遣いには正直、玄代表の他者への思いやりの心が満ち溢れているように感じられ、私は嬉しかった。
「たった一人を救う」をモットーに、一人ひとりの命を大切に育み、人々の自立を支援する活動を全国に広げて居るのが「玄 秀盛」と云う男なのだ。
『一人でも多くの人が人生の歩みを止めることなく愉しめるような社会の実現に向け「日本駆け込み寺」は全力で邁進する所存です』と「愛と命と魂」と云う題の本の裏面に書いてある。
この本が原作となり、渡辺謙主演でドラマ化されテレビ朝日系で放映されたとも書いてある。
たいしたものだ。
この玄代表の「日本駆け込み寺」も犯罪者の自立更生支援を2年程前から始めたと云う・・・
そして笹川陽平会長率いる「日本財団」の支援を受けて活動して居ると云って居た。
この「日本財団」の広報グループのチームリーダー・福田英夫さんに話しを伺うと、山口県の美弥刑務所の犯罪者の更生支援を主にして居るとの事だった。
そして犯罪者でも「覚醒剤事犯」と「暴力団事犯」それに「性犯罪事犯」は今はまだ「更生プログラム」に入れてないと云って居た。
これらの犯罪人は再犯率も高く、既成の「保護司」たちにはとてもじゃないが「手に負えない」と云うのが現状なのだ。
我々五仁會は、これら「既成の団体」が手に負えない犯罪者の更生に力を入れてみたいのである。
今までなら、これらの犯罪者は保護会でも引き受け入れて貰えず、極論を云えば「暴力団組織」だけが引き受けて来たと思うのだ。
国を挙げて暴力団追放と叫びながら、実際は暴力団と云う名の弱者を切り捨てる政策を推し進め、切り捨てた弱者をそのまま放置しておくのでは「世直し」にならない。
これは古今東西「どこの国」でも同じである。
アラブの国では、これらの暴力集団が武闘集団となって国家を脅かしているのが現状なのだ。
だから私は暴力団は「侠客になれ」と説き「侠客」になれるだけの金が無い者は堅気にさせ、仕事に就けるように「小さな輪の広がり」を作って居るのだ。
「暴力団」と「侠客」の違いは、一言で云えば人が困って居たら金を貰って助けるか、身銭を切ってでも助けるか、の違いだけだと思うのだが・・・
余談だが、犯罪者やヤクザだった者を世間に出しても、通用する男として更生させて行くのが、我々五仁會の使命だと思って居る。
現役ヤクザ相手にこんな事を云えるのは、能書きを云うようだが世間広しと云えども私以外に居ないと思うのだ。
私が現役時代を含め堅気になってからも、どう云う姿勢で生きて来たか、私を知って居る人なら大概の人が知って居る筈だ。
文句があるなら暴力団でも殺し屋でも「いらっしゃい」「一緒にあの世か懲役に行きましょう」と云うのが私のスタンスなのである。
私の動きを見て、波風が立たないようなら「私のあとに続こうか」と云う人もボチボチ出て来たのだが・・・
そう考えれば五仁會のメンバーに名を連ねる会員は「男気の第一弾」で男としての「使命感」と「義侠心」に燃え、私は「立派」だと思う。
「日本駆け込み寺」のイベント会場で、私とは昭和61年からの付き合いがある作家の溝口敦と待ち合わせて逢った。
溝口先生とは30分位話しただけでその日は別れた。
イベントが盛り上がり、菅原文太が東映映画「トラック野郎」で着たシャツ等のオークションが始まると、お互いの話し声が聞こえなくなる程「盛況さ」が増して来たからである。
私は溝口先生のお陰で本を書く事も出来たし、色んな著名人にも友人が出来た。
今こうして文化人とも交流し、暴力団の更生事業を手掛けるきっかけを作ってくれたのも溝口先生のお陰と云えばお陰である。
私には姫路市に「暴力団排除条例」を上申し成立させた事ぐらいしか実績は無いが、常に「弱者救済」を心掛けて人生の終章に備えて居る。
いつあの世から迎えに来ても即時に行ける覚悟はいつでもして居るつもりだ。
最後に私の高祖父・田中河内介が養育係を務めた明治天皇の御製「目に見えぬ 神に向いて 恥じざるは 人の心の 誠なりけり」と云う短歌を記してペンを擱きたいと思う・・・
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伊丹 大西 (火曜日, 20 8月 2013 17:48)
竹垣 様
「日本駆け込み寺」は色んな意味で勉強をさせられる団体だと思います。
犯罪者自立更生支援団体もどんどんと増えて大阪にも「日本財団」が進めてるプロジェクトも関西地域に拠点を置く8社の協力を得て動いてます。
これは喜ばしい事ですが悲しいかな覚醒剤・暴力団・性犯罪は省かれてます。
確かに再犯率が高いのが解かりますが・・・
会長の「既成の団体」が手に負えない「犯罪者の更生」大いに賛成です。
会長は姫路市に「暴力団排除条例」しか実績は無いとおっしゃいますが私はそうは思いません。
先に言わせて頂きますが私は人を持ち上げよいしょして気に入られようとする人間は大嫌いなんで本音しかいいません。
五仁會は五仁會で出来る事をやって行ければいいと思います。
荒木 (水曜日, 21 8月 2013 13:09)
私の街でも暴力団は昔みたいに我が物顔で歩く人が少なくなりました。
でも影では弱者から金を巻き上げてます。
そんな暴力団は許せませんが大きな声で言える勇気も私にはありません。
竹垣代表みたいになりたいです。
五仁會は犯罪者の更生支援以外でも悩みや困った事も相談してもいいんでしょうか?
これからもブログ楽しみにしています。
竹垣 悟 (水曜日, 21 8月 2013 21:27)
荒木様
日本駆け込み寺みたいに、人の悩みや困り事の相談に乗って上げられたら「いいな」と私は思うのですが、今はまだ相談窓口も無いような駆け出し状態でボランティア活動の運営に限界を感じて居るのが現状です。
一念発起して一日も早く事業所を立ち上げ、色んな人の役に立ちたいと思って居ります。
どちらになっても、弁護士法違反にならない様な案件なら電話を下さればと思います。
出来ない事は出来ない、とはっきり云いますから気軽に電話して下さい。
武田正彦 (金曜日, 23 8月 2013 20:23)
いつもブログ読ましていただいてます。
ブログを読んで人脈の広い竹垣様が魅了する駆け込み寺の玄代表も凄い方なんですね。
竹垣様の文句があるならの言葉、本当に凄いと思いました。
五仁會の会員の方を立派と竹垣様に言わせるくらいですから凄い方々なんでしょうね。
応援していきますので頑張ってください。